コーヒー豆の専門店に行くと、30種類ほどの豆が並んでいることもあります。焙煎、産地、品種、精製方法。情報が多くて、どれを選べばいいか迷いますよね。
でも、見る順番を決めておけば大丈夫です。おすすめの順番は、この3つです。
- 焙煎の深さで選ぶ
- 産地で選ぶ
- 慣れてきたら、精製方法や品種で選ぶ
上ほど、味への影響がわかりやすいものです。
ステップ1:焙煎の深さで選ぶ
最初に見るのは「焙煎の深さ」です。焙煎の深さで、味の傾向がおおよそ決まるからです。
- 浅煎りは、苦味がひかえめで、酸味が強め。すっきりした風味。
- 深煎りは、苦味が強めで、酸味がひかえめ。こってりした風味。
苦味やコクが好きな人は深煎りを、フルーティな風味やすっきりした味が好きな人は浅煎りを選びます。
わからなければ、まずは中煎り(シティロースト)あたりから。飲んでみて、もっと苦味がほしければ深いほうへ、苦く感じたら浅いほうへ動かしてみてください。
最初から豆の名前で選ぶと、好みと違う味に当たりやすくなります。まずは焙煎の深さで、自分の好きな位置を見つけるのが近道です。焙煎ごとの味は、焙煎レベル別 風味の変化にまとめています。
ステップ2:産地で選ぶ
好きな焙煎の深さがわかったら、次は産地です。同じ国でも地域や農園で味は変わりますが、まずは世界を4つの地域に分けて、ざっくり覚えましょう。
- アジア。深めの焙煎で力を出す豆が多く、ボディが強いのが特徴です。
- 中米。明るく軽い酸味と、花のような香り。グアテマラなど、強いボディを持つ豆もあります。
- 南米。酸味はおだやかで、ナッツのような、いかにもコーヒーらしい風味。
- アフリカ。いろいろな果実にたとえられる風味。個性がはっきりしています。
国ごとの特徴は、国別の風味の特徴にまとめています。
ステップ3:精製方法で選ぶ
コーヒー豆は、コーヒーの実の種です。実から種を取り出す方法を「精製方法」と呼びます。同じ農園の同じ豆でも、精製方法で風味ははっきり変わります。
- ウォッシュト。果肉を取り除き、水で洗ってから乾燥させます。クリーンな味になりやすい反面、個性はひかえめになりがちです。
- ナチュラル。果肉をつけたまま乾燥させます。果実の風味が残り、個性が強く出やすい方法です。
- ハニー。果肉を少し残したまま乾燥させます。個性が強く、甘みが増すと言われています。
- スマトラ式。インドネシアの一部で行われる方法です。とても短い期間で乾燥させ、独特の強いボディが出ます。
品種は、あまり気にしなくていい

コーヒーの品種はたくさんありますが、味への影響は、品種よりも気候や土地など育つ環境のほうが大きいと考えています。
たとえば、ジャマイカのブルーマウンテンの苗をインドネシアに植えると、アジアらしい、深煎り向きの豆になりました。同じ品種でも、育つ場所でまったく別の風味になるのです。
ゲイシャのような有名な品種の名前をいくつか覚えておくと、豆選びが楽しくなります。そのくらいの気持ちで大丈夫です。
鮮度も、選ぶポイント
コーヒー豆は、焙煎から3週間ほどがおいしく飲める目安です。焙煎した日がわかる店で、飲みきれる量を買うのがおすすめです。保存のしかたは、コーヒー豆の保存方法にまとめています。
迷ったら、店で聞いてください。好きな味、苦手な味、飲み方(ミルクを入れる、アイスにするなど)を教えていただければ、一緒に選びます。

