Coffee Guide

コーヒー豆の保存方法

焙煎したコーヒー豆

コーヒー豆は、焙煎したその日から少しずつ味が変わっていく「生鮮食品」です。同じ豆でも、保存のしかたで味は大きく変わります。むずかしいことはありません。ポイントは「容器」「置き場所」「飲みきる期間」の3つです。

基本は、密閉できる容器で常温保存

空気と光を通さない容器に入れて、温度の変化が少ない場所に置く。これがいちばんの基本です。目安の温度は16〜23℃くらい。日の当たらない、コンロから離れた棚の中などが向いています。

豆の状態と、飲みきる期間で変わる

保存のしかたは、「豆のままか、粉か」と「いつまでに飲みきるか」で変わります。

豆の状態飲みきる期間保存のしかた
豆のまま焙煎から3週間以内常温(いちばんおすすめ)
豆のまま焙煎から3週間より長く冷凍(最初の2週間は常温でも大丈夫)
粉に挽いたもの焙煎から2週間以内常温
粉に挽いたもの焙煎から2週間より長く冷凍

粉は、空気にふれる面が大きいぶん、豆のままより早く劣化します。できれば豆で買って、飲む分だけ、飲む直前に挽くのがおすすめです。

豆を傷める4つのもの

コーヒー豆の劣化を進めるのは、次の4つと言われています。影響が大きい順です。

  1. 酸素(空気)
  2. 水分(湿気)
  3. 温度
  4. 光

容器と置き場所は、この4つをできるだけ遠ざけるために選びます。

冷蔵庫は、おすすめしません

「冷蔵庫に入れたほうが長持ちしますか?」と、店でもよく聞かれます。答えは、おすすめしません。

  • 冷蔵庫の中は湿気があります。
  • 温度は一定ですが、豆にとってちょうどよい温度ではありません。
  • コーヒー豆は細かい穴の多いつくりで、ほかの食材のにおいを吸いやすいのです。

冷蔵庫のよいところは暗いことくらいですが、それは缶などの容器で十分に防げます。

冷凍がよいのは、こんなとき

  • 焙煎から3週間以上たつ豆
  • 粉に挽いたもの

冷凍庫は、乾いていて、温度が一定で、暗い場所です。これ以上の熟成を待たない豆には向いています。冷凍なら、6か月ほどは最低限の風味が保たれます。

なぜ常温なのか。豆は「熟成」する

焙煎したての豆は、常温に置いておくと熟成が進み、味がまろやかに、まとまっていきます。香りのピークは焙煎から3〜5日目、味のピークは焙煎から10〜20日ごろと言われています。

3週間を過ぎると、熟成よりも酸化の影響が大きくなり、だんだんと酸っぱさが出てきます。多くの人が苦手な「嫌な酸味」の正体は、たいていこれです。

毎日少しずつ変わる味を楽しみながら、3週間を目安に飲みきる。これが、いちばん豊かなコーヒーの楽しみ方だと考えています。

保存容器の選び方

  • お茶の缶。中ぶたがあり、空気も光も防げます。実は、とても優れた保存容器です。
  • 中を真空にできる容器。いちばんの敵である空気を抜けるので、心強い道具です。
  • ジッパー付きの袋。容器がないときは、買ってきた袋ごと入れて、空気を抜いて閉じてください。

何日くらいで飲みきるかを教えていただければ、買う量も一緒に考えます。店で気軽に聞いてください。

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