Coffee Guide

コーヒー豆の焙煎レベル別 風味の変化

焙煎中の豆を取り出して、色を確かめているところ

同じ豆でも、焙煎の深さで味は大きく変わります。浅いほど酸味と香りが、深いほど苦味とコクが前に出ます。この傾向を知っておくだけで、豆選びがぐっと楽になります。

焙煎は、7段階

生豆から深煎りまで、焙煎の度合いの順に並べたコーヒー豆

焙煎の度合いは、ふつう7段階で呼び分けます。上ほど浅く、下ほど深い焙煎です。

焙煎の名前呼び方風味
シナモンローストごく浅煎り苦味はなく、酸味が強い。麦茶やほうじ茶に近い風味で、このまま飲まれることはあまりありません
ミディアムロースト浅煎りやや強めの酸味と、華やかで強い香り。ミルクと合わせると、ミルクティーのような味わいに
ハイローストやや浅煎りまろやかな酸味と、マイルドな苦味。コクも出てきます
シティロースト中煎り酸味と苦味のバランスがとれ、ほどよいボディ感
フルシティローストやや深煎り苦味とコクが際立ち、わずかに酸味が残る。エスプレッソにも使われます
フレンチロースト深煎りコクをいちばん感じる焙煎。酸味は消え、苦味が強く出ます
イタリアンロースト極深煎り苦味が強く、豆の個性は控えめに。ミルクと合わせたり、アイスコーヒーに

浅煎り。酸味と、華やかな香り

焙煎の途中、豆は2回「パチパチ」とはじけます。1回目を「1ハゼ」、2回目を「2ハゼ」と呼びます。浅煎りは、1ハゼのあたりで焼き上げたものです。

豆の中の成分の変化があまり進まないので、果実のような明るい酸が残ります。豆の組織へのダメージが少なく、風味が比較的長く保たれるのも特徴です。

中煎り。酸味と苦味のバランス

1ハゼが終わってから、2ハゼが始まるあたりまでの焙煎です。酸味と苦味の釣り合いがとれていて、コーヒーらしい風味がいちばん豊かに感じられる焙煎とも言えます。

深煎り。苦味とコク

2ハゼの盛りより先まで焼いたものです。2ハゼから、豆の中の成分は激しく反応します。酸味の成分が失われ、苦味が一気に増えるので、強い苦味としっかりしたボディを感じるようになります。

豆によって、向いている焙煎がある

浅煎りで力を出す豆もあれば、深煎りでこそおいしい豆もあります。国や地域、農園、品種で細かく変わりますが、ざっくり分けるとこうなります。

  • 浅煎りに向く。中米、カリブ海の国々、アフリカ
  • 中煎りに向く。中米、南米、アジア、アフリカ
  • 深煎りに向く。南米、アジア、アフリカ

産地ごとの特徴は、国別の風味の特徴にまとめています。

迷ったら、中煎りから

どれがいいかわからないときは、中煎り(シティロースト)あたりを飲んでみてください。もっと苦味がほしければ深いほうへ、苦く感じたら浅いほうへ。自分の好みの位置がわかると、次から選びやすくなります。

同じ豆でも、店によって焙煎の度合いが違うことがあります。御豆屋の豆は、説明のカードに焙煎の度合いを書いています。わからないときは、店で聞いてください。

Coffee Guide 一覧へ